親の介護が必要になったとき、「仕事を辞めて、自分が看なければ」と考える人は少なくありません。

でも、介護離職は多くの場合、自分自身を追い詰めてしまいます。一人で生きていくなら、なおさら。離職を避けるために、今からできる備えをお話しします。

制度の詳細は変わることがあります。利用の際は勤務先や市区町村、ハローワークで最新情報を確認してください。

なぜ「介護離職」は避けたいのか

仕事を辞めて介護に専念すると、こんなリスクがあります。

  • 収入が途絶える — 介護にもお金はかかるのに、収入がなくなる
  • 再就職が難しくなる — ブランクができ、復帰のハードルが上がる
  • 自分の老後の備えが、止まる — 年金や貯蓄に影響
  • 介護に逃げ場がなくなる — 仕事という「外の世界」を失い、孤立しやすい

つまり、辞めることで、親も自分も共倒れになりかねないのです。

「自分で全部」をしない

大前提として、介護は 一人で全部抱えるものではありません

  • 介護サービス(プロ)を使う
  • きょうだいや親族と、分担する
  • 制度や行政の支援を、最大限活用する

「自分が看なきゃ」を手放すことが、離職を避ける第一歩です。

親を大切にすることと、自分が全部やることは、イコールではない。

仕事を続けながら介護する制度

働きながら介護するための、公的な制度があります。

  • 介護休業 — 対象家族の介護のため、一定期間休める制度(分割取得も可)
  • 介護休暇 — 短期間、休みを取れる制度
  • 勤務時間の短縮など — 会社によって、両立支援の仕組みがある

「辞めるしかない」と思い込む前に、これらの制度を調べ、勤務先に相談してみてください。

今からの備え

  1. 勤務先の両立支援制度を、確認しておく
  2. 介護保険・地域包括支援センターを知っておく(→ 情報の準備)
  3. 「プロに頼る」を、当たり前の前提にしておく

今日から

「介護=仕事を辞める」という思い込みを、まず手放してください。

辞めずに、制度とプロを頼りながら、続ける道がある。

仕事を守ることは、親を支える力を、長く保つことでもあります。共倒れを防ぐために、今から備えておきましょう。