「いい年して、まだ条件にこだわっている」「年齢を考えたら、居直っている場合じゃない」。
年を重ねても譲れないものがあると、そんなふうに言われることがあります。でも、それは「居直り」なのでしょうか。むしろ、自分を知った「成熟」かもしれません。
「条件にこだわるべき」と勧める記事ではありません。「変わらないこと」の別の解釈を示す記事です。
「変わらない」の、二つの読み方
年齢を重ねても条件が変わらないこと。これには、二つの読み方があります。
- 居直り — 現実を見ず、過去の理想に固執している
- 成熟 — 経験を通じて、本当に大切なものが、はっきりした
同じ「変わらない」でも、後ろ向きにも、前向きにも読めるのです。
成熟とは「核が定まる」こと
若い頃は、何が大切か、まだ手探りでした。でも、年齢を重ねるうちに——
- いろいろな人や経験に触れ
- 何が自分に合い、何が合わないか分かり
- 本当に譲れないものが、見えてくる
これは、頑固になったのではなく、自分の核が定まったということ。成熟の証です。
譲れないものがはっきりするのは、頑固さではなく、自分を深く知った成熟。
「経験に裏打ちされた条件」は、軽くない
年齢を重ねた人の「条件」は、若い頃の憧れとは、質が違います。
- 「これがないと、うまくいかない」と、経験から学んだもの
- 過去の失敗や観察から、導き出したもの
- 自分の幸せに、本当に必要だと分かったもの
それは、わがままな理想ではなく、経験に裏打ちされた、現実的な基準かもしれないのです。
「居直り」と「成熟」を分けるもの
両者を分けるのは、こういう点です。
- 居直り → 「変わりたくないから、変わらない」(逃げ)
- 成熟 → 「これが大切だと分かったから、変えない」(意思)
自分の「変わらなさ」が、逃げなのか、意思なのか。それは、自分で見極められます。
今日から
「居直っている」と言われたら、自分に問い直してください。
変わらないのは、逃げか、成熟か。経験から定まった核なら、それは成熟。
年齢を重ねて譲れないものがあるのは、自分を知った証。それを「頑固」と片づけず、「成熟」と捉えていい。あなたの核は、軽いものではありません。