鏡の前で、つい点数をつけていませんか。お腹まわり、二の腕、顔のライン。気づけば「ここがマイナス」と、自分で自分を採点している。
その採点表は、いつ、誰から渡されたものでしょう。雑誌の見出し、誰かの何気ない一言、すれ違いざまの視線。少しずつ刷り込まれた「こうあるべき」が、いつのまにか自分の声のふりをしています。
でも、本当はずっと前から知っているはずです。あなたの体は、試験の答案ではありません。誰かが赤ペンを入れていい場所では、ないのです。
あなたの体は、評価される対象ではなく、あなたが生きるための場所です。
採点表は、いつのまにか配られていた
体型への「べき」は、自分で選んだわけではありません。外から渡されて、内側に住み着いただけ。まず、それに気づくことから始まります。
- 「痩せている=正しい」という前提を、疑ったことがあるか
- その基準は、誰の得になっているのか
- 自分の声と、刷り込まれた声を分けてみる
- 配られた採点表は、突き返してもいい
体は、機能で見ていい
体は見られるためだけにあるのではありません。歩く、抱きしめる、笑う、回復する。その働きに目を向けると、評価の物差しがゆるみます。
- 今日、体がしてくれたことを一つ思い出す
- 「きれいか」ではなく「動けたか」で見てみる
- 朝起きて、息をしている。それだけで充分な日もある
- 不調があるなら、責めるより労わる
体は、点数を稼ぐ道具ではありません。あなたを今日まで運んできた、味方です。
「健康」を、痩せの言い訳にしない
体型の話は、しばしば「健康のため」という言葉に姿を変えます。けれど、健康と細さは同じではありません。
- 数値はあくまで目安。一つの指標にすぎない
- 体調や体型の変化は、年齢とともに自然に起きる
- 「健康のため」が自分を責める道具になっていないか
- 気になる症状や不安があれば、専門家に相談を
比較は、降りていい競技
SNSを開けば、誰かの体が並んでいます。比べはじめたら、終わりがありません。そもそも、それは参加しなくていい競技です。
- 比較が始まったら、画面をそっと閉じる
- 「あの人より」も「あの頃より」も、手放してみる
- 他人の体は、あなたの評価基準ではない
- 降りることは、負けではなく選択
自分を採点する声に、返事をしない
癖になった自己採点は、すぐには消えません。でも、声が聞こえても、従わない自由はあります。
- 「太った」が浮かんだら、「で、それが何?」と返す
- 鏡を、減点ではなく確認の道具にする
- 体に向ける言葉を、友達に言える言葉に変える
- できた日もできない日も、どちらの自分も連れていく
今日から
あなたの体は、採点されるためにここにあるのではありません。あなたが、生きるためにここにあるのです。
今日からは、鏡の前で点をつけるのをやめてみませんか。赤ペンを置いて、ただ「ここまで運んでくれてありがとう」と。その一言から、体との関係はやわらかく変わりはじめます。あなたはもう、誰の採点も待たなくていいのです。