「女性は活躍できない」とあからさまに言う人は、減りました。時代が、倒してくれた部分です。
でも、本当に手強い固定観念は、外ではなく、自分の中に残っています。「私なんかが」という、内面化された天井。この章では、その難所に、丁寧に向き合います。
敵は人ではなく前提。中でも、自分の中に染み込んだ前提が、いちばん手強い相手です。
外の壁は、見えやすい
外からの差別や偏見は、まだ「見えやすい」ものです。
- 「女のくせに」と言われれば、おかしいと気づける
- あからさまな扱いには、抗議できる
- 外の壁は、敵だと分かる
だから、戦いやすい。時代も、こうした見える壁を、だいぶ崩してきました。
内なる壁は、見えにくい
でも、自分の中に染み込んだ固定観念は、見えにくいのです。
- 「私なんかが、上を狙うなんて」
- 「出しゃばっては、いけない」
- 「私には、無理」
- これを「自分の本心」だと、思い込んでいる
外から押しつけられたはずの前提を、いつのまにか自分のものとして、内面化している。だから、敵だと気づけません。
内面化した固定観念は、「自分の本心」の顔をしている。だから、いちばん手強い。
「自分の声」と「植え付けられた声」
内なる壁を解く第一歩は、二つの声を、区別することです。
- 自分の声 — 本当に、自分が望むこと
- 植え付けられた声 — 外から染み込んだ、思い込み
「私なんかが」という声は、どちらでしょう。多くの場合、それは後者——長年浴びてきた前提が、自分の声のふりをしているのです。
まず、気づくこと
内なる壁は、気づくだけで、力を失い始めます。
- 「これは、本当に私の本心?」と問う
- 「誰かに植え付けられた声では?」と疑う
- 自分を縛る前提に、名前をつける
気づけば、それと自分を、切り離せます。
焦らなくていい
内面化した固定観念は、長い時間をかけて染み込んだもの。すぐには、ほどけません。
- 一度で、変わらなくていい
- 少しずつ、気づいていく
- 自分を、責めない
ゆっくりで、大丈夫です。
今日から
「私なんかが」という声がしたら、立ち止まってください。
いちばん手強い天井は、自分の中にある。でも、気づくことから、ほどけ始める。
その声は、あなたの本心ではなく、植え付けられた前提かもしれない。まず気づくことから、内なる壁の突破は、始まります。