「条件にこだわるから、妥協できないんだ」。よく聞く言葉ですが、ここには、ある混同があります。
「条件」と「妥協」は、まったく別のものです。この二つを、ていねいに分けて考えると、自分が本当に大切にしているものが、見えてきます。
「条件」と「妥協」を、分ける
まず、言葉を整理しましょう。
- 条件 — 自分が、相手や関係に望むこと
- 妥協 — 望むものを、あきらめて受け入れること
「条件を持つこと」と「妥協しないこと」は、別の話です。条件には、譲れるものも、譲れないものもあります。そして「妥協しない」とは、譲ってはいけないものを、譲らないということ。すべての条件に、頑なになることではありません。
「条件」は、悪者ではない
「条件にこだわる」という言葉は、どこかネガティブに使われます。でも、条件を持つこと自体は、悪いことではありません。
- 一緒に暮らす相手に、望みを持つのは当然
- 「何でもいい」のほうが、むしろ危うい
- 条件は、自分を知る手がかりでもある
問題は、条件の数や高さではなく、何を条件にするかです。
「数字の条件」と「中身の条件」
条件には、二種類あります。
- 数字・スペックの条件 — 年収、身長、年齢など
- 中身の条件 — 誠実さ、価値観の一致、一緒にいて心地よいか
数字の条件は、柔軟でいい部分も多い。でも、中身の条件は、譲ると後で苦しくなります。この二つを、分けて考えることが大切です。
「条件」は持っていい。大事なのは、何を譲り、何を譲らないか、見極めること。
「妥協しない」の、本当の意味
「妥協しない」とは、こういうことです。
- すべての条件に、頑なになることではない
- 本当に大切なもの(中身の条件)を、譲らないこと
- 自分の核を、守ること
だから、「妥協しない」人は、わがままなのではなく、自分の核を、はっきり持っている人なのです。
自分の「条件」を、整理する
一度、自分の条件を書き出して、分けてみてください。
- これは、数字の条件? 中身の条件?
- これは、譲れる? 譲れない?
- 本当に大切なのは、どれ?
整理すると、自分が何を大切にしているかが、見えてきます。
今日から
「条件にこだわりすぎ」と言われたら、思い出してください。
「条件」と「妥協」は別のもの。譲れないものを守ることが、妥協しないということ。
すべてに頑なになる必要はありません。でも、本当に大切なものは、譲らなくていい。それが、自分を大切にする選び方です。