「終活」と聞くと、まだ早い、縁起でもない、と感じるかもしれません。
でも、一人で生きる人にとって、終活は「死の準備」というより、これからを安心して生きるための準備です。早すぎることはありません。何から手をつければいいか、整理してみましょう。
相続や契約に関わる手続きは専門的です。具体的に進める際は、弁護士・司法書士・行政書士などの専門家に相談してください。
おひとりさまの終活は「自分のため」
家族がいる人の終活が「遺された人のため」だとしたら、一人の人の終活は、今と未来の自分の安心のためという側面が大きいです。
- 判断力が衰えたとき、誰に頼るか
- 入院や施設入居のとき、手続きを誰がするか
- いざというとき、希望をどう伝えるか
これらを準備しておくと、漠然とした不安が、安心に変わります。
まず手をつけたい3つ
① エンディングノートを書く 法的な効力はありませんが、自分の情報や希望を一冊にまとめておくもの。
- 資産・保険・契約の一覧
- 緊急連絡先
- 医療や介護で望むこと
- 大切な人へのメッセージ
市販のノートでも、自由なノートでもOK。少しずつ書けば大丈夫です。
② 緊急時の連絡先・頼れる人を決める 入院や万一のとき、連絡が行く相手。友人、親族、専門サービスなど。
③ お金と書類を、整理しておく どこに何があるか、自分でも分かるように。
終活は、終わりの準備ではなく、安心して「今」を生きるための整理。
知っておきたい仕組み
一人の備えを支える制度・サービスもあります。
- 任意後見制度 — 元気なうちに、将来の財産管理などを託す人を決めておく
- 見守り・身元保証サービス — 一人の暮らしや、いざというときを支える
- 死後事務委任契約 — 自分の死後の手続きを、託しておく
「こういう備えがある」と知っておくだけでも、心強いものです。
焦らず、少しずつ
全部を一度にやる必要はありません。
- まずはエンディングノートを、一冊買う
- 書けるところから、少しずつ埋める
- 年に一度、見直す
今日から
「まだ早い」ではなく、「元気な今だからできる」と考えてみてください。
終活は、これからを安心して生きるための、自分への準備。
一つ整理するごとに、心が軽くなります。未来の自分への、やさしい贈り物です。