親が元気なうちは、お金の話なんて、なかなか切り出せないもの。「縁起でもない」と思われそうで、つい先延ばしにしてしまいます。
でも、親が認知症になったり、急に倒れたりしてからでは、お金のことが分からず、大変な苦労をすることになります。元気なうちに話しておくべきことを、お話しします。
相続や財産管理は法的に複雑です。具体的な対策は、弁護士・税理士・司法書士などの専門家に相談してください。
なぜ「元気なうち」なのか
判断力がしっかりしているうちでないと、
- 本人の意思を、確認できなくなる
- 口座が凍結され、お金を動かせなくなることがある
- どこに何があるか、誰も分からなくなる
「まだ早い」と思っているうちが、実は話せる最後のチャンス、ということもあります。
確認しておきたいこと
重い話にせず、少しずつ。最低限、こんなことを把握しておくと安心です。
- 預貯金 — どの銀行に、口座があるか(金額の詳細までは不要でも、所在だけでも)
- 年金 — 受給状況
- 保険 — 加入している保険の種類と、連絡先
- 不動産・資産 — 持ち家や土地など
- 借入 — ローンなどの有無
- 大事な書類の保管場所 — 通帳、印鑑、保険証券、年金手帳など
「全部把握する」より、「いざというとき、たどれる」状態にしておくのが目標です。
目的は、財産を管理することではなく、いざというときに「分からなくて困らない」ようにすること。
切り出し方の工夫
- 自分のことを話のきっかけに — 「私も終活とか考え始めてさ。お父さんはどうしてる?」
- ニュースや世間話から — 「最近、口座凍結の話を聞いて心配で」
- 一度で済ませようとしない — 何回かに分けて、少しずつ
責めるようにではなく、「心配だから」という気持ちを軸に。
知っておきたい制度
判断力が低下したときに備える仕組みもあります。
- 成年後見制度 — 判断力が不十分になった人の、財産や契約を支える
- 家族信託 — 元気なうちに、財産管理を家族に託す仕組み
これらは専門家への相談が必要ですが、「そういう備えがある」と知っておくだけでも違います。
今日から
重く考えず、まずは世間話の中で、さりげなく聞いてみてください。
元気なうちに、話しておく。それが、いざというときの自分と親を守る。
切り出しにくい話だからこそ、早めに。先延ばしにしない勇気が、未来の安心になります。