福祉や介護の仕事をしていると、親の介護が必要になったとき、「自分は知識も経験もあるから」と、一人で抱え込んでしまいがちです。

でも、それは大きな落とし穴。プロだからこそ、陥りやすい罠について、お話しします。

親の介護の相談は、あなた自身が「家族」として、地域包括支援センターやケアマネジャーを頼ってください。

なぜ福祉職は、抱え込みやすいのか

専門知識があるからこそ、こんな思考に陥りがちです。

  • 「やり方が分かるから、自分でできる」
  • 「人に頼むより、自分のほうが上手にできる」
  • 「プロなのに、人に頼るなんて」というプライド
  • 周りも「あなたは専門家だから大丈夫」と思い込む

知識があることが、かえって「一人で背負う」方向に働いてしまうのです。

「仕事」と「家族の介護」は、別物

ここが、いちばん大切なポイントです。

  • 仕事の介護 — 客観的に、距離を持って関われる
  • 親の介護 — 感情が絡み、冷静ではいられない

同じ「介護」でも、自分の親となると、まったく違います。プロとしての技術があっても、「娘」としての感情の負担は、別にのしかかってきます。

親の介護では、あなたは「プロ」である前に、一人の「娘」。感情の負担は、知識では消せない。

プロだからこそ、上手に頼る

本当のプロは、「自分で全部やる」のではなく、「適切に人に任せる」ことを知っています。

  • 自分は「家族」の立場で、ケアマネジャーに任せる
  • 客観的な第三者を、間に入れる
  • 自分の心と体の限界を、誰より自覚する

知識があるなら、その知識を「上手に頼るため」に使ってください。

「共倒れ」を防ぐ

福祉職は、もともと責任感が強く、自分を後回しにしがちな人が多いものです。仕事でも疲れているのに、家でも介護を一人で背負えば、必ず限界が来ます。

あなたが倒れたら、親も困ります。自分を守ることが、結局は親を守ることになります。

今日から

「自分でできるから」と抱え込みそうになったら、思い出してください。

プロだからこそ、上手に頼る。親の前では、あなたは娘。

知識は、一人で背負うためではなく、賢く頼るために使う。あなた自身を、どうか大切にしてください。